キャンプの必需品、炭はなぜ肉を焼くのに適しているのか!【基礎から炭づくりまで】

こんにちは(・∀・)ノシ

最近は食事を作るのに炭をおこすことはほぼなくなりましたが、キャンプやバーベキューでは必需品として重宝されていますよね。

今日は、田舎でも最近は縁遠くなってきたアイテム、炭の話をしようと思います。

レクタングル大広告




あの真っ黒な炭は、なぜ燃料として用いられるのか

こんな単純な疑問がぼくの中でずっとわだかまっていたのです。

窯の中でごうごうと焼いてしまって、真っ黒けの燃えカスになったものでしょう?

そんなものがなぜまた燃料として使えるのだろう。

不思議だなあ、と。

それに、炭というのはなんで真っ白に燃え尽きてしまうことなく、あんな黒い塊のまま残ってるのだろう、とも思ってました。

あと、木を乾かして燃料に使うのと、炭を燃料にするのは、いったい何がどう違うんでしょうか。

昔の人の暮らしを考えると、サンマを焼くときには七輪に木炭を入れていました。

あれを、ただの木材で焼いちゃダメなんだろうか。

キャンプで川魚を釣って、焚火をしながら串刺しにした魚を焼くときは、ふつうの木材で焼いてますよね。

あれでいいじゃないか、と思うんですけど、何が違うのだろう。

ぼくはこんなことがずっと疑問だったんですけど、わざわざ調べるようなことはしなかったんですね。

なんとなく、別に早急に調べておかねばならないわけでもないだろう、と思って後回しにしてたんです(笑)

でも、今回ようやく重い腰を上げて調べてみたら、意外や意外。いわゆる炭についてぼくは大きな勘違いをしていたのでした。

炭は、木材の燃えカスではなく、「蒸し焼きにした炭素のカタマリ」だった

ほんの少しだけ科学的なことを話しますよ。

とはいえ、ぼくは科学が苦手な人間なので、ごくごく大雑把にお話しします。それでもたぶん、ざっくりとは理解いただけると思いますから、辛抱してご覧ください(笑)

まず、木材は有機物です。

炭を作るときには、木材を高温で蒸し焼きにします。

つまり、わざと不完全燃焼させるわけです。

有機物を不完全燃焼させると、大量の煙、水蒸気が出ます。

これは木材に含まれている有機物が燃焼して蒸発している証拠です。

さあ、この不完全燃焼の状態でさらに木材を蒸し焼きにし続けます。

すると、有機物があらかた揮発しきって、炭素だけが残ります。

このときに出来上がった炭素のカタマリが、木炭なのです。

当然これをさらに燃焼させたままほったらかしておくと、残った炭素まで燃え切って、燃えカスとなってしまいます。

つまり木材は燃えていく過程で「木材→木炭→燃えカス」の順で変化していきます。

木材を、燃えカスにならないように、炭素だけがうまく残るように工夫して作られたものが、木炭なんですね。

竹炭

↑この画像は竹を炭にした「竹炭」ですね。

では、燃料として木炭と木材はどう違う?

サンマを焼くときに七輪に木炭を利用するのはなぜか。

バーベキューに木炭を使うのはなぜか。

川べりのキャンプのときのように、木材をくべてごうごうと火をあげながら焼いてもいいじゃないか。

という疑問がわくかもしれません。

ぼくもずっと疑問でした。

が、木材でバーベキューやサンマ焼きをしないほうがいいのには、当然ワケがありました。

最大の理由は、煙の問題と火力のコントロール

木材はごうごうと猛烈な火力で燃えます。

そして先ほども言いましたが、木材を焼くと有機物が揮発するので大量の煙が出ます。

こんな状態で網の上にサンマや肉を載せて焼いたらどうなるか。

サンマや肉は煙まみれになってしまいます。

しかも木材を燃やした場合は火力の調整が効かないので、消し炭になるほど焼いてしまったり、かと思ったら生焼けになってしまうかもしれません。

その点、炭焼きの場合は、他の有機物がなく炭素が燃焼しているだけですから、煙の量が少ないです。

また、炭をゆるやかに燃焼させているので、火力が安定しています。

木材のようにごうごうとあっという間に燃え切ってしまうわけでもなく、ゆっくりと長い時間、安定した火力を出し続けてくれるというわけです。

当然食材への火の通りもよくなるわけで、直焼きの調理には木材ではなく炭がいい、という理由が、ここにあります。

そういえば、川べりで串刺しの魚を焼いているあのシーン。

よくみると、焚火の真上で焼くのではなく、火に直接当たらないよう少し離して遠火で炙るように焼いてますよね。

あれは、魚がススまみれにならないようにしつつ、火力を加減しながら焼いているというわけですね。

木炭を作るには、木材を山ほど使う

しかし木炭づくりについてあれこれ調べてみたのですが、つくづく思ったのが、

木材がもったいないな、ということでした。

何せ、木炭を作るには、大量の木材を燃やし続けなければいけません。

どれくらい無駄が出るのかということを、家庭のガスコンロで炭をつくることでたとえてみましょう。

大きめのお鍋にかまぼこ板のような木を放り込んで、そのままガスで火をかけます。で、鍋にふたをする。

理屈だけでいえば、これで、木を蒸し焼きにして木炭を作ることができます。

当然、10分や20分で炭になったりはしませんよね。

数時間、高い火力で鍋を熱して、木材を炭化させていかねばなりません。

ガスはその間つけっぱなしです。

このときに使う熱量を考えれば、炭を作るためにどれだけの燃料が必要か、ということが漠然と想像できるのではないでしょうか。

つまり、燃料を作るために、大量の燃料が必要なわけです。

今はガスでたとえましたが、昔は燃料も木材です。

炭を作るには大量の燃料としての木材が必要になってくる、というわけです。

今現在、ホームセンターにいけば安い値段で木炭は手に入りますが、お金の価値とは別にして、木炭をつくるにはたいへんな手間と熱量が必要なのですね。

たいへんな手間と労力がかかるけど……

炭づくりにはたいへんな手間がかかります。

まず、効率よく不完全燃焼を起こすための窯づくり。

そして、上手に温度を管理する技術。さらに大量の木材を確保する労力。

どれをとっても一筋縄ではいかない作業です。

素人がやろうと思って、できないことはありませんが、かなり無駄の多い作業になってしまいます。

余談ですが、江戸時代の都市部では、炭屋は「儲かる仕事」だったそうです。

ガスや電気がない時代、炭は食事を作るための生活必需品でしたし、冬になれば火鉢で暖まるのにも必要でした。

そんな中で都市部では炭づくりも専門職になっていて、儲かる商売になっていたんですね。(ただし材木商と組む必要もあり、元手のかかる商売でもあったようです)

しかるに現代、いかにホームセンターの木炭が安価に提供されていることか、と驚きます。

炭が安価でありがたみが感じられない時代とはいえ、自然と一緒に暮らすという原点に立ち返ると、木炭は人々の生活に欠かせない大事な道具です。

熱源にガスや電気が利用されるようになり、工業的な手法で炭が大量に生産されるようになって、「炭屋」は姿を消しましたし、田舎で炭をわざわざ作ろうという人もほとんどいなくなりました。

けれどこうやって炭に関するいろんなことを調べていると、ほんの一昔前までは炭を利用した生活が当たり前だったのだ、ということに気づきます。

大昔は当然今のように軽トラックなどなかったし、チェーンソーもありません。耐火れんががホームセンターに売ってるわけでもなければ、ネットで「木炭 作り方」なんて検索できるわけでもありませんでした。

江戸では炭づくりは専門職化しましたが、都市部以外の小さなコミュニティの中では田舎の人たちがこれらの手間のかかる作業を行い、炭は地産地消で消費されていたのでしょう。

炭はとても大事なものだったとみえて、炭を作ったあと、崩れた粉をさらに集めて練り上げた「炭団(たどん)」なるものも日常生活に利用していたといいます。

ぼくらの世代で、「炭団を練る」という言葉になじみのある人は、ほとんどいないんじゃないでしょうか。

ぼくも、落語の「くやみ」を聞くまでは、”炭屋の大将が炭団を練って”なんて言葉を聞くこともなかっただろうと思います。

というわけで、今日は炭について勉強してみたことを書き留めてみました。

みなさんにとっても参考になりましたらありがたいことデ━━━d(。ゝω・´)━━━ス!!!!

レクタングル大広告




よろしければシェアお願いします!

レクタングル大広告