電気柵を触るとどれくらい痛いのか、電柵はどのように危険なのか

(´・∀・)p[☆。・:+こんにちゎ*:+:・゚☆]q

人間にとっては何気ない今日一日ですが、季節は確実に移ろっています。

連日の大雨で百姓仕事は滞っていましたが、雨音で冬眠していたカエルが目を覚ましたのでしょうか。ゲコゲコと鳴いているのを聞いて、ああとうとう春になったと感じ入りました。

カエルも冬眠から目覚めるのだから、人間もぼちぼち気を入れて動き始めないと、と焦り始める時期ですね(笑)

そんな中、うちでは不思議なことに猿害がなくなりました。

ニホンザルが原木椎茸をめちゃくちゃにしてしまった件

電柵はまだ一部しか取り替えてないのにどうしてだろう、と思ったんですが、思い当たるふしがひとつだけある。

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日中にも電気を入れるようにした

これだけです。

日中に電気柵の電気を入れるようにしたら、サルが来なくなったんです。

おそらく、電柵を触って、ショックを受けたんでしょうね。

実は、日中に電気柵の電気を入れるのは、個人的にはかなり抵抗があるんです。

あれ、動物忌避のためといっても、電線に電気通してるわけですからね。

できるだけご近所さんにも知らせるようにしていますが、もしものことがあって誰かが痛い思いをするのは気の毒だし、ご近所さんもやっぱりどことなく心理的に抵抗があるようです。

これまでは日が暮れてから電気が入るように設定してたんですが、昼日向からサルが野菜を食害する以上、しゃあないよなあ、とご近所さんと相談したうえで、一日中通電するようにしました。

で、日中から電気を通すようにすると、しつこく襲撃を繰り返していたサルの気配がなくなったのです。

というわけで、今日はちょっと電柵の話をしてみようと思います。

【注意】これから電柵の仕組みを素人のぼくが理解したなりに説明するんですが、いかんせん電気の専門家ではないので、間違いもあろうかと思います。お気づきの点がございましたらコメント欄にてご指摘おねがいいたします。

ところで、電柵ってどれくらいの衝撃があるの?

だいたい電柵の本体の出力は、数千ボルトから10000ボルトくらいです。

冬に自動車のドアなどを触ったときに静電気がくることがありますよね。

あれはだいたい3000ボルトくらいなんだそうです。

つまり、あれの約3倍ほど……と単純計算でいけばそうなるんですが、電柵の場合はちょっと事情が違うようです。

というのも、どうやら、動物はもっともっと痛い思いをしているらしいんです。

動物が電柵を怖がるのは「全身に電流が流れる」から

電柵って、ごくかんたんに言えば、電池のプラスとマイナスに電線をつないで電球がパッとつく実験がありますけど、あの延長線上にあります。

電柵の本体には、電線につなぐ出力と、アースにする出力があります。

電柵本体

この画像の、「出力」と「アース」と書かれた部分ですね。

これは何なのかというと、「電線につなぐ出力はプラスの電気」「アースにする出力はマイナスの電気」が流れるようにしてるだけです。

つまり、電池のプラス面とマイナス面と同じ。

電池と違うのは、この本体が電気の出力とパルスをコントロールしているという点です。

これ、あとで述べますけど、安全上「本体が出力とパルスをコントロールしている」ことが電気柵にとってものすごく重要です。

なぜ動物が電柵にさわるとあれだけ痛がるのか

先ほど言ったように、電柵にはプラスの電気が流れてます。そしてアースにはマイナスの電気が流れます。

一般的にアースは、家庭用の電気製品の場合「電気の逃げ道」として利用されます。

雷で一気に電気の負荷がかかったときに、アースを使って電気が地面に逃げるようにしておくと、電気の負荷で製品が壊れずにすむというわけです。

けれど、電柵の場合はアースの使い道が違っていて、電気は確かに地面に逃げてるんですが、それによって周囲の地面にマイナスの電気が流れるようになる。

電柵の場合アースは、地面に接地棒をさすんですけど、これで周囲一帯の地面にマイナスの電気が通るようになるわけです。

で、重要なのはここからです。

マイナスの電気が通っている地面に足が触れてる動物は、プラスの電気が通っている電柵に触れると「電気が体中を流れるようになる」んですね。

動物の体は電気を通しますから、プラスからマイナスへ電気が抜けるようになるわけです。

われわれは静電気を受けても、痛いのは触った部分だけですよね。

でも、プラスとマイナスで上手に「体を電気が通る」ような仕組みになっていたら、同じ痛みが「全身を駆け抜ける」わけです。

車のドアに触ったときの静電気が3000ボルト。あれでも指先にバチッとくるのはかなり痛いです。

これが電柵になると、最高1万ボルトの電圧です。これが野生の動物の場合は、触ったところだけでなく全身に抜けていく。

われわれが静電気で感じる数倍の痛みが「全身を駆け抜ける」。

そりゃ野生の獣があれだけ電柵を嫌がるわけです。

ちなみに靴を履いてる人間が触った場合、静電気よりちょっと痛いくらいですみます

これ、超重要なんで、よく聞いてもらいたいんですけどね。

ふつう人間は、靴を履いてます。で、靴底はゴムでできているでしょう。

この靴底のゴムが絶縁体になってるんです。

それによって、地面を通ってるマイナス電気の影響をほとんど受けないので、プラスの電柵を触っても、静電気を受けたくらいのショックですみます。

ご近所さんは一度電柵を触ったことがあったらしく、それでも「まあまあ痛い」とおっしゃってました。

後日、ぼくも電柵に触れることになりましたが、バチっと電気の通る音がして、指全体にギクッとした強い痛みが走りました。
ケガをするようなものではありませんが、もう一度触りたいとは思わないくらいの強い痛みです。

しかしここでの問題は、人間も絶縁体である靴を履いていなければ、電気ショックを全身もろにくらう、ということです。

ようするに、はだしは当然問題外ですが、底がゴムでない下駄のような素材。あと草履とか木製サンダルなど電気を通してしまう履物でも、野生の動物と同じだけの電気ショックを食らうことになります。

あと、たとえば地面に転んで、片手を地面についた状態で、もう片手で電柵を触っても、電気が全身を流れます。

このあたりの仕組みをわかっていると、電柵がどのように危なくて、どのように対策すればいいのか、ということがわかってくると思います。

平成27年に川遊びしていた人たちが電柵の電気ショックで死亡した件

かなり有名な事件で、記憶に残っている方もおられると思いますが、ちょっとここでも書いておきます。

平成27年に西伊豆で川遊びしていたグループのうち、電気柵の電線に感電して2人亡くなり、5名が負傷するという痛ましい事故が起きました。

この電柵は、自作でつくられた極めて危険なものでした。

どうやら市販されている電気柵の本体を利用せず、家庭用コンセントから電線に直結して電気を流していたようです。

しかも報道によると、わざわざ昇圧器を利用して、電圧を440ボルトにまで上げていたといいます。

さらにはこの電線が切れて、川に浸かっている状態で漏電していたというのです。

巷では、ここまで危険な電柵は動物を忌避するためのものではなく、電柵に触れた動物を一撃で殺して駆除するために作られたものだとさえ言われていました。

この事故が起こった地域では、駆除した害獣には補助金が出ていたということです。

さて、ぼくはさっき、こんなことを言いました。

これ、あとで述べますけど、安全上「本体が出力とパルスをコントロールしている」ことがものすごく重要です。

電気柵の本体は、電気の流れる量と、電気信号のオンオフをコントロールしています。

さっきの伊豆のケースでは、昇圧器を利用して440ボルトに上げたといいましたが、電柵本体から流れる電圧は1万ボルトにも達します。

電柵のほうがはるかに高い電圧がかかってるんですが、電柵から流れる電気はパルスになっており、その通電時間は1~2秒おきに1ミリ秒から100マイクロ秒だけです。

なので裸電線を動物が触っても、強烈な電気ショックではあるものの、死んだりはしないし、あくまで強い痛みを感じる程度ですむわけです。

もし電量の調節とパルスによるコントロールがなければ、生き物は電柵より低い電圧でも、電気ショックによる筋肉の硬直で、電柵から手を離すことができず、そのまま感電しっぱなしになって命の危険にさらされます。

電柵の仕組みは、きわめて単純なものです。しかしだからこそ、電柵の本体がきちんと電気信号と電量を調節しなければいけないのです。

最後に

電柵の設置に関しては、法律で定められたルールがあります。

法律についての知識だけでなく、われわれが電柵を設置する際は、電柵の仕組みや危険性についても理解したうえで、きちんとした製品を利用している旨や、どのように危険なのかをご近所さんに伝える必要もあります。

また、他人の設置した電気柵を不用意に触るような真似はなさらないようしてくださいね。

危険なことをしている人はほぼないはずですが、それを絶対にない、とぼくが保証するわけにはいきませんので。

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