ニンニクの芽が出てきたので、ちょっとニンニクの芽の雑談など

ぼくらがスーパーで目にするニンニクの芽というと、基本的に中国産のものだと思うんですけど、なんで中国産のものが多いのかというと、理由があるんです。

ちょっとダラダラとニンニクについて話しながら、その理由についても説明しようと思います。

レクタングル大広告




日本でもニンニクの芽はできる

「ニンニクの芽」という言い方をするから、まるでニンニクを植え付けたらそこからにょーんとあのニンニクの芽が出てくるんではないか、という気がしますけど、実際には「花芽」なんですね。

ニンニクは花芽を出してもそこから花を咲かせて種を作る能力はありません。どうやって繁殖するのかというと、分球によって増えるわけですが、それでも、とりあえず花芽を出すわけです。

で、ニンニクが花芽を出すのは、「壱州早生」か「上海早生」という品種です。

あとジャンボニンニクも花芽を出すんですが、あれは花芽もジャンボでして、ものすごくおいしいんですよね。

ジャンボニンニクはニンニクとしてはあんまり美味しさが評価されないんですが、あの芽が食べたいから栽培する、という人がいるくらいです。

で、ぼくたちが市場でいちばんよく目にする「ホワイト六片」という大型のニンニクは花芽がほとんど出ません。

うちは京都北部の、山裾にあるので比較的寒い地域なんですけど、ホワイト六片はどうもうまく育ってくれないんですよね。

同じように育てても、早生品種はうまく育つので、うちでは早生品種を中心に栽培しています。

スーパーでみかける中国産のニンニクって六片種より小ぶりでしょう。あれは早生品種だからです。うちでできるのも、あれと同じ、小ぶりなニンニクです。

さっきも言いましたが、ニンニクの品種には「上海早生」というのがあるくらいで、中国では早生品種が栽培に適してるんでしょうね。

そうすると、副産物として大量のニンニクの芽が出るわけで、これをそのまま捨てるのはもったいないから、中国産のニンニクの芽が日本の市場に出回るというわけです。

日本のニンニクの芽が流通しないワケ

日本ではほとんど国産のニンニクの芽が市場に流通することはありませんが、それはいくつか理由があって、ひとつは大量生産することができないからです。

ニンニクの芽は、ニンニクひとつにつき、1本しかできません。花芽には、側枝が伸びていっぱいつくタイプのものもありますが、ニンニクの場合は1本です。

ネギ坊主と同じ。もっとわかりやすくいえば、チューリップと同じ。ひとつのチューリップからは、花はひとつしか咲かないでしょう。

実際にはネットでも販売してますし、うちもいずれは売り出したいと思ってますけど、それをぜんぶ含めても、中国産のものと比べれば、出回っている量は微々たるものなのです。

だって、仮にニンニクの芽を10本使って、肉と一緒に炒め物にしたとします。こんなの、ひと家族一回の食事でいっぺんになくなっちゃいます。

でも生産側からすれば、それはニンニク10個分の花芽が一気に消費されてしまうわけです。

国産のニンニクの芽は需要があると思うんですけど、供給が追い付かない、というわけなんですね。

で、もうひとつは、ニンニクの芽が出回るのは、今の時期しかないということです。

中国のようによほど大量生産して専用の流通経路を作っている場合でなければ、わざわざ大型の冷凍室を用意してまでニンニクの芽を通年販売しようという生産者はいないでしょうし、さっきも言ったように、ニンニクの芽は生産量自体が少ないです。

だから、国産のニンニクの芽は基本的に5月の今の時期に一気に出回って、それでおしまい。

あとは輸入物の冷凍ニンニクの芽で我慢してもらうしかないというわけです。

というわけで、以上、ニンニクの芽の雑談でございました。

ちなみにうちでは今年、500本ほどのニンニクを栽培してるんですが、これくらいならぜんぶ自家消費で消えちゃいます。

次はこの500球を全部栽培用に回すので、約4000~5000粒ほど植えることができます。

そうしたら、少しはニンニクの芽も直売所で販売することもできることでしょう。

レクタングル大広告




よろしければシェアお願いします!

レクタングル大広告