日本海側のタマネギやニンニクの栽培を成功させるには?

今日はちょっと、日本海側でタマネギをどううまく栽培するか、ということについて考えてみたいと思います。

また、これはタマネギだけでなく、ニンニクにも応用できる考え方だと思います。

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日本海側は冬に雨(雪)が切れない

実は日本海側でタマネギやニンニクを栽培する際に、もっとも注意しなければならないのが、この点です。

日本海側は11月ごろから雨がよく降るようになります。

中学校で習うことなんですが、冬が近づくと、大陸から季節風が日本に向かって吹きます。

当然、この季節風はまず日本海側に上陸するわけです。

で、この季節風は日本海で大量の湿気を吸収して、日本海側に上陸した時に雨をもたらすんですね。

冬が本格化してくると、この季節風が大雪をもらたします。

これは日本海側で百姓をする以上、覚えておかねばならないポイントです。

つまり、タマネギやニンニクを栽培するときに、この季節風は極めて邪魔な存在なのです。

日本海側のタマネギ栽培は先手必勝

日本海側でタマネギ栽培をする場合の手順を、まず最初に書いておきましょう。

梅雨があけて7~8月の間に、畝を作ります。

え、11月に植え付けるタマネギの畝を7月~8月に作らないといけないの!? と思うかもしれませんが、日本海側ではさっきも言ったように、11月には雨が切れなくなります。

つまり、畝を作りたいときには、畑はずっとびちゃびちゃで乾かない、ということがよくあるのです。

さらに、土は温度が下がれば下がるほど固くなり、温度が高いと柔らかくなります。

土を耕すとき、気温が低いといくら耕しても土はごちごちと固いままで、暖かい時期だと土は柔らかくほぐれます。

つまり、耕耘作業は暖かいうちにやっておくのがいいのです。

なので、日本海側のタマネギづくりは1にも2にも先手必勝! ということなのです。

このとき、畝になる場所には鶏糞をしっかり施肥しておきます。

なぜ鶏糞なのかというと、鶏糞にはタマネギに必要なリン酸がたっぷり含まれているからです。

有機質肥料はたっぷり施肥しておくと、ほぼ通年肥効が続きます。タマネギは、ネギみたいに適当にしておいても育つだろうと思うかもしれませんが、案外肥料食いでして、肥料が足りないとテキメンに育ちが悪くなります。

さて、鶏糞を耕した畑は、そのままにしておいたら雑草だらけになってしまいます。

そこで、透明マルチをかけておきます。

透明マルチは夏の太陽熱で、内部が70~80度ほどにまで達します。

これによって、地表2cmほどまでの雑草と雑草の種、さらに病害菌や病害虫が死滅します。

7月から8月に畑を作って、透明マルチをしておくテクニックは、あらゆる秋野菜に対して非常に有効です。

注意点ですが、透明マルチを剥がしたあとに土を耕してはいけません。除草効果があるのは土の表面2cmほどですから、これを崩してはいけないというわけです。

畝を崩してはいけないので、透明マルチをかける前に有機肥料を与えて耕しておく必要があったわけです。

タマネギの種を育てる

9月中に透明マルチを一部外して、タマネギの苗を育てます。

タマネギの播種の時期は早生、中生、晩生によってかわりますが、どれもばらまきにして育てます。

肥料は鶏糞が効いているのですが、発芽したら即効性の化成肥料でじゅうぶんな生育を促します。

このとき重要なのは、タマネギの種まきは、必ず品種によって決まった時期を厳守することです。大苗を作りたいからと、適期より早く播種するということはしてはいけません。

適期より早く播種すると、大苗にはなっても、低温時に花芽分化してとうだちが多発します。

ちなみにうちのタマネギ栽培ではここから化成肥料の追肥を何度か行いますが、化成肥料はブースターのような役割を担うと思ってください。

鶏糞は遅効性で長く効きます。

鶏糞の有機物を微生物が分解していく過程で、ゆるやかに植物が吸収できる無機物にかわっていくからです。

ちなみに植物は、土そのものを食べたり、有機物をそのまま取り込むことはありません。

植物のエサは、土中の無機物です。

われわれがよく「土が痩せる」というのは、土そのものが減っていくのではなくて、土の中の無機物が減ってしまっている、ということであり、無機物を生み出すための微生物のエサである有機物が少ない状況になっているということでもあります。

それに対して化成肥料はそれそのものが無機質のカタマリです。これをブースター的にほんの数週間、一気に育てるために利用するというわけです。

タマネギには、生育中ずっと肥効が必要なのですが、生育期間中に何度か、特に肥効がほしい時期があります。

このときには即効性の化成肥料を追肥することで、生育をブーストさせるというわけです。

透明マルチを剥がしたら

さて、しっかりしたタマネギの苗を育てている間に、透明マルチを剥がしていきます。

植え付けは11月下旬なのですが、11月になると日本海側では雨が途切れなくなってきますから、タマネギの場合は10月中に透明マルチを剥がしておきます。

ちなみにニンニクの場合は9月中に透明マルチを剥がしておいて、これから述べる作業をして、10月中に植え付けをします。ニンニクの植え付けは、タマネギより早いんですよね。

透明マルチを剥がしたら、次にやることは、同じ場所に黒マルチをかけることです。

このとき、黒マルチは穴あきマルチを選びます。

ニンニクやタマネギに適したマルチを張ればいいのです。

うちでは「9415」の規格のホールマルチを利用します。これはつまり、90cm幅のマルチで穴が4列、15cmおきに入っているというものです。

このマルチを張ってしまえば、あとは苗を植え付けるだけです。

透明マルチによって雑草が抑制されていますので、手間は畝間の草取りだけで、植え穴の除草は収穫まで必要ありません。

タマネギの追肥のタイミング

苗を植え付けた後のタマネギの追肥のタイミングは、うちでは2回。

苗を植え付けて2週間ほどした12月中に、根張りをよくするために一回。

次は3月初旬ごろに、タマネギ本体を一気に太らせるために、もう一回。

タマネギの追肥はこれでじゅうぶんです。

化成肥料の追肥は、各々のさじ加減で決めてもらえばいいと思うのですが、うちでは高度化成を1mごとに手でひとつかみ、バラバラっとまいていきます。

基肥さえ効いていれば、追肥はあくまでブースターですから、さじ加減を工夫しましょう。

まとめ

日本海側のタマネギ栽培は、何より先手必勝。

このやり方なら、農薬を使う必要もなく、毎年たっぷり太ったタマネギが収穫できます。

ニンニクも同様、しっかり太ったものが収穫できますよ。

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