【安価で効果あり】日本海側のうちの畑の電柵によるサル対策とは!?

サル対策、つい先日、エンドウやられたときはどうなることかと思いましたが、電柵を補強したら被害がなくなりました。

もともと、ちょっとここは甘いなあと思っていたところがやられていたので、腹が立つのと同時に、サルの賢さにつくづく感心しました。

勉強代としてはまあまあとられましたが、おかげさまでうちの対策法はサルにしっかり効果があることもわかりました。

このやり方はサルだけでなく、イノシシやシカの獣害対策としても使えます。

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我が家のサル対策

これ、観ていただければわかりますが、鹿用の150cmの支柱に、3本の電線を張っています。

で、真ん中にアニマルネットを張ってるというわけですね。

防除したいのがイノシシだけであれば、この支柱を150cmから90cmのものにして、2本の電線を張れば大丈夫です。

さらに鹿を防除したい場合は、この150cmの支柱に、3本から4本の電線を張っておけばいいでしょう。

しかしサルの場合は、90cmの電柵だと飛び越えてしまうし、150cmの電柵でも、電線の隙間が20cm以上あいていたら、電線の間をすり抜けてしまうそうです。

ある豪雪地帯では、180cmの支柱に電線を8本かけるというのをみて、これはえらいことだなと思いました。

さらに、建材のワイヤーメッシュを柵がわりにして、その上に電線を4本通すというアイデアも見かけました。

うちのあたりは冬に1mほど雪が積もるので、雪が降ってるときに電柵を撤去しなくてすむのはいいなと思ったんですが、雪の重みでワイヤーメッシュが壊れることもあると聞いて、ちょっと保留に。

ワイヤーメッシュも、200mも設置するとなると、コストがバカにならないです。

まあ、冬の撤去の手間は仕方ないとして、問題はコストなんですよね。

サル対策の電柵の問題点

180cmの支柱に電線8本の問題点は、コスト面の問題と、電柵本体の負担です。

電線を8本にすると、電線のお金もかかりますし、電線と支柱をつなぐガイシも数が必要になります。当然コストがかさみます。

さらに電柵の本体は、だいたい3kmだとか5kmの電線に電気を通せるといったものが多いんですが、電線の数が増えれば増えるほど、囲える長さが減ってしまいます。

たとえば本体が3kmの電線に出力できるものだとしましょう。

そうすると、電線1本だけなら3kmの長さまで伸ばせますよね。

で、電線2本なら1.5kmまで伸ばせます。

電線3本なら1km。

で、これが8本になると、なんと375mしか伸ばせないんです。

375mでは、100m四方を囲むことさえできません。

うちの畑では、電柵本体が1台では足りないことになってしまいます。

そうなると当然たいへんな出費になります。

そこで、うちのやり方

で、さんざん考えた挙句、うちは電線を3本にケチって、真ん中にアニマルネットを張るという方法を考えました。

もう一回、写真をアップしておきます。

これで、とりあえずサルもシカもイノシシの被害も今のところありません。

この電柵の設置にはいくつかポイントがあります。

それは、

  1. いちばん下の電線は、地面から20cm以上離さないこと
  2. ネットの上、つまり真ん中の電線は、アース(マイナス)から電気を通すこと
    ↑これはチョット難しいので、後でしっかり説明します
  3. アニマルネットはガイシに挟むと便利

です。

ひとつひとつ説明していきましょう。

いちばん下の電線は、地面から20cm以上離さないこと

サルは、電線を20cmも離すと、上手にくぐりぬけてきます。

「草刈りが面倒だから、電線を地面に近づけるのはイヤなんだよなあ」

という声が聞こえてきそうですが、ここはしっかり低めにセッティングしましょう。

何せこのいちばん下の電線がいちばん肝心です。

ここでしっかり「電線をさわると痛い」ということを学習させることができれば、サルは電線を触ること自体を嫌がるようになります。

ちなみに電柵直下の除草に関しては、電柵の真下にだけ、じょうろでラウンドアップなどのグリホサート系除草剤をかけることをお勧めします。

最近ではホームセンターで、除草剤散布用に、じょうろのハスの実が工夫されたものが販売されています。

これを早めに歩きながら、電柵の真下にかけていくわけです。

まき方は、4月くらいから2か月おきに、3回。

4月、6月、8月と散布します。

ラウンドアップの注意書きには「グリホサートを含む農薬の総使用回数」が3回とありますから、1年間に3回の使用は問題ありません。

これによって、電柵の真下は一年間背の高い雑草がほとんど生えず、漏電の心配がありません。

これなら電柵周辺の草刈りに余裕が出ます。

電柵直下だけの散布ですから、畑の野菜にドリフト(飛散)することもありません。

段々畑の場合でも、周辺の草が全部枯れて、畦畔が崩れるようなこともありません。

除草剤を嫌がる向きもあるかと思いますが、夏になるとなかなか草刈りが追い付かなくなりますし、ひとつのアイデアとしてご活用いただければと思います。

では次にいきましょう。ここが肝心です。

ネットの上、つまり真ん中の電線は、アース(マイナス)から電気を通すこと

これ、ちょっとだけ理科の話をします。

できるだけかんたんに説明するので、身構えないでくださいね。

というか、ぼく自身難しいことはわからんので、ええ加減な、ざっくりした、間違いもあるであろう説明になることを先にお断りしておきます。

電柵とは何かというと、動物の体に電気を流す(強い電圧をかける)ことによって、痛みを与える装置なわけです。

電池をみればおわかりのように、電気にはプラスとマイナスがあります。

プラスからはプラスの電気が流れ、マイナスからはマイナスの電気が流れるというわけです。

で、生き物の体に電気を流すためには、プラスとマイナスの電気が両方流れる必要があるんですよね。

こちらが、うちで使ってる電柵の本体です。

あ、蜘蛛の巣張ってる(笑)

まあいいや。

ここに「出力」「アース」と書いてるところがあるでしょう。

これつまり、「出力」から流れる電気がプラスで、「アース」から流れる電気がマイナスということなんですね。

電柵を設置するときに、アースからはアース棒を地面深くに差し込む必要があります。

これはなんでそんなことをするのかというと、周囲の地面をマイナスに帯電させるわけです。

野生の獣は体全体が導電体です。

地面にマイナスの電気があって、プラスの電線に触れると、動物の体全体に電気が流れるという仕組みです。

仕組みとしてはこれでおしまいなんですが、もう少し話を続けましょう。

電柵の本体は、乾電池や家庭用電源からの電気を、パルスにして、電流を低くして、電圧を高めています。

これによって、一瞬で感じる痛みは強いけれど、それで死に至るようなことはないようになっています。

ぼくは実際に電柵に触りましたが、冬の車に触ったときの静電気の、もうちょっと強いくらいの刺激が指先にバチンときました。

不快ではありましたが、正直、なんだ、こんなもんか、と思うくらいの痛みでした。

どうしてこれを動物が痛がるんだろう、チョット我慢するくらいできそうだぞ、とさえ思います。

ところがですね、これはぼくが絶縁体であるゴム底の靴を履いていたからこの程度の痛みですんだわけです。

もしぼくが四つん這いになって、手を地面につけた状態で、鼻先でプラスの電線に触れたら、電気が全身を通るので、痛みはもっと強くなります。

おそらく、悲鳴をあげるくらい痛いはず。

これをみて、「プラスとマイナスの電気が流れればいいだけなら、家庭用の電気をそのまま電線に通してしまえばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、絶対にやめてください。法的にもアウトですし、死者が出る可能性があります。
こういった浅知恵で実際に死者が出た例もありますし、ニュースにもなりました。
電柵の本体は、強い電気刺激があっても体が離せるようにパルスになっています。

さて、ここまでが基礎教養です。

話を戻して、真ん中の電線をマイナスにするのはなぜか、ということなんですが、電線のプラスだけ、あるいはマイナスだけを触っても、電気は通りません。

たとえば、鳥はよくうちの電柵の電線にとまることがあるんですが、プラスの電線にとまっているだけなので、感電することがないわけです。

そうすると、150cmの支柱の上の2本の電線がもし両方プラスだったら、ジャンプして通り抜けようとしたサルは、地面から足が離れてますから、アースの影響を受けず、ネットの上の電線を触っても、電気が通りません。

つまり、ジャンプしたら電柵が痛くないぞ、ということで乗り越えられてしまうわけです。

そこで、真ん中の電線を、電柵本体のアースの出力からつないで、マイナスにしてしまうことで、この問題を解決します。

そうすれば、サルが電柵を飛び越えようとしたとき、上の2本の電線に当たったら電気が流れるというわけです。

いやあ、長い説明になりましたなあ(笑)

では次にまいりましょう。

アニマルネットはガイシに挟むと便利

アニマルネットは1m幅のものを使います。

どこのホームセンターにも売ってると思いますし、50mのもので2000円代くらいで買えるんじゃないでしょうか。

これを、下の電線のガイシと真ん中の電線のガイシの、支柱に引っ掛けたところではさんで固定するわけです。

ちなみに後ろのペットボトルは、もぐらよけになるというので畦畔の崩れを予防するために設置したんですが、草刈りの邪魔になるんで、そのうち撤去して、ヒガンバナの球根(これももぐらよけになる)でも植えようと思ってます。

話を戻して、アニマルネットはこのようにガイシに挟んで固定して、張っていくと、余計な資材もいりませんし、便利です。

出入りしたい場所は、ネットの終端がくるようにしておいて、そこを園芸用のクリップではさんでおくといいでしょう。

この看板の左の支柱が、アニマルネットの終端になっていて、ここはガイシではなくクリップではさんでいるので、クリップをはずせば、ネットがはずれるというわけです。

で、ネットをはずす支柱の左側になっちゃったんですが、電線もグリップではずせるようにしています。

このあたりのちぐはぐさが、ぼくのズボラなところなんですよねえ(笑)

その他の注意点とまとめ

だいたい、これでサル対策の電柵は問題なく設置できると思いますし、これだったら鹿対策の電柵にアニマルネットを加えるだけで対策ができますから、コストも抑えられると思います。

しかしうちの場合は、段々畑なんですけど、段々になっている斜面の部分で、充分な高さを確保することや、斜面ではどうしても1段目の電線と地面に隙間ができやすくなる、このあたりの甘さが出てきます。

うちは今年、この甘い部分をつかれて、地面と斜面の間の隙間をくぐられ、さらに斜面で高さの足りていなかったところを飛び越えられて、しまいかけのエンドウを全部食べられてしまいました。

サルはこちらの油断や隙を見事についてきますから、このあたりは徹底して対策していただきたいと思います。

みなさん、ぼくの屍を越えてゆくがよいです(笑)

あ、あともうひとつだけ。

このサル対策の電柵では、下が20cmあいてるので、小動物の侵入をふせぐことはできません。

除草剤で草が生えないようにしてしまう、と割り切れるのであれば、アニマルネットを地面に垂らしてもいいかもしれません。

ただその場合、草刈機で電柵の奥を刈ることができなくなりますし、もし除草を怠った場合は、ネットの撤去作業が困難になるという問題も出てきます。

このあたりは、一長一短ですが、うちは小動物の侵入は許しています。

というわけで、今回はえらい長い記事になっちゃったなあ(;´Д`)

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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