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今日はズッキーニの栽培方法について、書き留めていこうと思います。
ズッキーニは栽培のコツをつかむと、おそろしくカンタンに山ほど収穫できてしまいます。むしろ、余計なことをすると失敗してしまうので、一度覚えたやり方を変えないようにするのがいいと思います。
で、ぼくが疑問だったのは、だいたいのズッキーニの収穫期間と、収量の変化がわからないものかな、と思ったんですね。
これまで栽培していたわりにきちんとデータをとるようなことはしていなくて、きっとネットに情報が転がってるだろうとタカをくくってたら、これがなかなか思っていたような情報がみつかりませんでした。
それで、なんとなく自分の感覚で収穫の最盛期について考えているのですが、だいたい30株くらいを育てた場合、最盛期で一日に60個~70個くらい収穫していると思います。
で、収量に関しては毎日安定しているわけではなくて、だいたい一か月くらいの収穫期間のうち、最初の1週間で収量の少ないときと多い時を繰り返します。
天候による変化が大きいのですが、とくに雨がよく降るとテキメンに肥大が早くなるし、干天続きだと生育はゆっくりになりますが、安定します。
天候によって収量が安定しないので、日々の収量の推移を出すことには意味がないのかもしれませんね。
と、思いつくことを思いついた順番にしゃべっていたらいつまで経っても栽培方法が説明できませんから、とりあえず今回は初心者でもわかりやすい栽培方法を書いていこうと思います。
黒マルチを利用して、肥料は初期一発
栽培にあたっては、有機肥料でも高度化成でもいいんですが、あんまりたくさんやりすぎないことを心がけます。
ズッキーニはカボチャの仲間なんですが、総じてウリ科の野菜はあんまり肥料を必要としません。
またここがいちばん注意が必要なところで、ズッキーニは追肥をやることで生育に悪影響を及ぼすことが多いんです。
なので、初期肥料一発で追肥なし。その肥料の量も心持ち少な目を意識します。
いざ収穫が始まると驚くほど大きく育つので、もっと肥料をあげないと、と思うかもしれませんが、経験上よけいなことをしなくてもふつうに収穫できています。
といっても、これはぼくがグウタラでいい加減な性格をしているからそのように言うのであって、実際に最大収量を狙っていくにあたっては、もっと細やかにケアをして追肥を与えながら育てていくようなやり方もあると思います。
ウェブにあった現代農業のホームページには、ズッキーニに支柱を立てて「立体栽培」というやり方で密植しておられる農家さんも紹介されていました。
本来ズッキーニの枝は地面にダラッとしなだれる格好で育つのですが、それを支柱を立てて、葉っぱを支柱にくくりながら、垂直に育てていくというのです。
専業で手間をおしまず最大収量を求めていくという場合には、こういうやり方もあるのですね。
さて、話を戻して、ぼくの場合はいちばん最初に、肥料をやって畝をたてて黒マルチを張ります。
鶏糞などの有機質肥料を施した場合は、ここから20日ほど土中で分解させてから種まきするほうがいいでしょう。
石灰窒素を利用する場合も、発芽抑制作用のあるシアナミドが分解するまで、春で2週間、夏で1週間以上はあけてから種まきをします。
土地に余裕がある場合は、種まきは直播で1粒まき
ズッキーニは発芽率がたいへんよくて、経験上、だいたい90パーセントくらいは発芽します。
今年も約30粒の種を一粒ずつまいていって、欠株は4つでしたから、まあ90パーセントを少し割るくらいでしょうか。
ポットで育苗したこともあるんですが、どうせ欠株をなくそうとしても、あとで病気になったりなんだかんだでまともに収穫できない株が出てくるので、無理せずに直播ひと粒でやったほうが楽ですし、余計なコストもかかりません。
もし栽培スペースが少ない場合は、種を何粒かまいて、確実に発芽させるほうがいいと思います。
トマトトーンは使ったほうがいい?
ズッキーニでゆいいつ面倒くさい作業は、毎朝人工交配してやる必要があるんですね。
雄花を摘んで、花粉をめしべに移してやるんです。
ズッキーニの受粉能力はたいしたことがないので、これをやらないとズッキーニの実の先が細くなって腐るものが多発します。
また、ズッキーニの花は朝早いうちには受粉能力が高いのですが、昼に近づくにつれて受粉能力を失っていきます。
なので、朝の早いうちに人工授粉をしてやる必要があるんですが、トマトトーンを使うと、この作業が少し楽になります。
トマトトーンというのは、成長促進剤でありホルモン剤です。
トマトやナスなどの植物の雌花に、決められた希釈倍率で薄めたトマトトーンをハンドスプレーでひと吹きしておくと、成長が早くなり、元気に育つというものです。
トマトトーンはズッキーニにも登録があります。
それで、ちょっと興味深いデータをみかけました。
あるPDFデータだったのですが、トマトトーンを使ったものと、人口受粉したものと、何もしなかったものとの実の成長の度合いを比較しておられたのです。
これはたいへん参考になったのですが、いちばん生育がよかったのは人工授粉で、その次がトマトトーン。何もしなかった場合は極端に生育が劣って、収量が30%ほどに激減したといいます。
家庭用に栽培する場合は、正直ズッキーニは一株あれば最盛期には一日3つも4つも収穫できたりして、食べきれなくなりますから、まじめに作るより放任でまともにできたものだけを収穫する、というのでもよいような気がしますが、まじめに人工授粉したりトマトトーンを使えば、着果に関してはほぼ100パーセント成功するはずです。
ちなみにトマトトーンをズッキーニに利用すると尻太り果ができるようになるというのですが、体感的にはむしろ人工授粉で育てていた時のほうが尻太りは多かったように思えますし、トマトトーンを使うと、小さいうちの果実の状態が良好なことが多いようにも思えました。
で、いちおうの結論なんですが、ぼくは作業性を重視してトマトトーンを利用していますが、面倒でなければ人工授粉してあげるのがいちばん生育にはいいようです。
ズッキーニの病虫害はどう対策する?
これ、けっこうむずかしい話だと思うんですが、ぼくの経験上、ズッキーニに病虫害が多発する場合は、土の状態が悪いことがほとんどです。
よく耕せていないごろごろした土がたくさんあるとか、雑草や有機肥料が分解されきっていないとか。
そういった場合、アブラムシの害やモザイク病などが出ることがあるんですが、そういう場合は病気が出た株を引っこ抜いて圃場から出してしまいます。
薬剤を使う場合は、ここでは便利なものをみっつ紹介しておきます。
(2019年6月現在、ズッキーニに適用のある薬剤から選んでいます。適用範囲は変わることがありますので、その都度ご確認ください)
病害に使える薬剤で、非常に適用が広く、使い道の多い薬剤です。定番の一本といっていいのではないでしょうか。
こちらも病害に使えます。これも適用が広く、ダコニール1000とは違う病害に効くので、これも選択肢にあっていいと思います。
虫害に対して非常に有効です。比較的新しい薬剤なんですが、いろんな野菜に対してよく効いて、使い道が多いので、これも1本持っているとたいへん便利な薬剤です。
ちなみにズッキーニに出る病虫害は、ほっとくと徐々に健全な隣の株にも移ります。
土が原因になる以外にも、雨がたくさん降る年にも病気が出ることがありますし、さっきもいったように無理な追肥や多肥も悪影響を及ぼすことがありますが、基本的に健全に育っていればあまり病虫害を気にしなくてもいい野菜だと思います。