農業収穫ロボはどれくらい零細百姓を脅かすのか

今日、こんな記事をみかけました。

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ロボットやAIで無人化「スマート農業」で効率化・収益アップ! 収穫の秋が激変中

https://www.fnn.jp/posts/00048343HDK/201909271915_MEZAMASHITelevision_HDK

今、日本の農業を激変させているのが、ロボットやAIなど最新技術を使った「スマート農業」。

東京ドーム3.5個分という広大な農地を1人で耕していた農家の岩崎新一さんは、自動運転トラクターを導入したことで、労働時間を大幅に短縮することができたという。

農家 岩崎新一さん:
農家って昔から大変っていうイメージがあったんですが、ロボットトラクタでボタンを押せば機械が勝手にやってくれる。スマート農業って最高ですね

そんなスマート農業は、自動運転トラクターだけではない。

上空から畑を監視するドローン、自動で野菜を収穫するロボット、さらには牛の健康を24時間見守るAIシステムまで登場!

なるほど、AIが野菜の収穫をやってくれるような時代がやってきたんですね。

いやあ、便利だなあ!

……。

……ぼくみたいな零細百姓は、おまんま食い上げなんじゃないの?

トラクターが自動運転になって、野菜収穫も機械化。そんな中で中古の小さなトラクターと手作業の零細露地百姓が、どうやって立ち向かえばいいのだろう。

悩むことしばし。

しかし、ピーマンの収穫機も150万円ほどで実現するというのだからすごいですね。

3年前にもAIによる野菜収穫の記事があったんですが、このときは一台が500万円と高価で、そのため収益性が高くハウスで周年栽培できるフルーツトマトを狙って開発が行われていたといいます。

それがたった3年で、値段が150万円とずいぶん現実的な価格になってきました。それに収穫以外にも、上空からキャベツの出来を視察したり、畜産の分野でもこれまで人間が細やかに観察していたことをAIがやってくれるんですね。

どんどん農業も機械産業化していって、消費者をより豊かにしていくよろこばしいニュースである一方で、ぼくのような零細百姓にとっては、労働の手がいらなくなることに対する一抹の不安があることも事実です。

そんな零細百姓の展望

といっても、じつはそこまで心配しているわけではありません。

というのも、山間部の小さな畑もそうかんたんに見捨てられていいものではないし、ロボットが野菜の収穫するようになったからといって、市場の野菜の値段が劇的に下がるということはないからです。

結局のところ、モノの値段が下がらないのであれば、規模が大きいか小さいか、効率がいいか悪いかということが差になるだけで、そういうことで勝負にならないというのであれば、ぼくのような零細百姓はもうとっくに撤退を余儀なくされているはずなんです。

中古の小さいトラクターで、山間部の段々畑をほそぼそと耕して野菜作りを行う。

それに対して、大百姓はどこも圃場整備された畑で大規模栽培をしています。

別にAIがあろうとなかろうと、やろうと思えば、いつでもぼくなんぞ、吹いて転がされていたわけです。

それがそうならずにすんでいるのは、昔と違って、野菜作りというのは強い農家が弱い農家をいじめるような仕組みにはなっておらず、要領よくやっている人はたくさん儲かり、要領がわるけりゃ稼ぎが少ない、というだけの話だからです。

それに、つばぜりあいをしながら商売をするほど、農業の世界も人数がいません。

人がいないから、AIに頼らなきゃやっていけない、という事情もあるのですから。

昔は農業に携わる人がとても多かったし、日本は封建社会でした。農地はとても大事なもので、大地主が土地をまとめて、言うことをよく聞く子分を作って、その下に小作人がいるような仕組みだったんです。

土地をすべて大地主に支配されているので、その土地で暮らす人はどうしても地主に隷属せざるをえないというわけで、この仕組みは戦後アメリカによって解体されることとなりました。

現在は土地の人間関係さえしっかりしていれば、気分良く百姓ができる時代です。

ぼくが離農しなければならないほどの状況になるときには、おそらく山間集落の大部分が廃村となり、AIとはまったく関係なく、インフラがまともに供給できないとか、自治体が解体になっていちじるしく不便だとか、そういうのっぴきならない理由が先に立っていると思います。

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