ハイリー・センシティブ・パーソン

男「申し訳ないな、という思いがあるのよ」

女「なに、突然。どうした?」

男「いや、ぼくは自分に抱えきれない精神的な問題を背負いこむと、荷物をまとめておろしてしまうクセがあってな」

女「まあ人間そういうもんちゃうの」

男「そうかもしれんけど、それで人に気の毒な思いをさせてしまったこともあったな、と」

女「そうなん? それであとになってクヨクヨ考え込んでるん?」

男「うん」

女「ヘッボ! ヘッボいわあ!!」

男「おい! 聞きなれん言葉でバカにするのはやめろ」

女「だってヘボいもん」

男「どのへんがヘボいねん」

女「だって、そしたら投げ出さんかったらええ話やんか。うじうじ後悔するくらいやったら、どーんと心の荷物を受け止められるようになったらええだけの話ちゃうん」

男「そうなんやけど、それがむずかしいから、うじうじ悩んどるんやないか」

女「だからそれがヘボいって言うてるねん」

男「なるほど」

女「なるほどちゃうわ(笑) あのなあ、あんた感受性が強いやろ」

男「強いほうやと思うなあ」

女「逆に世間一般はそこまでものごとを深く受け止めてないねん。だからあんたが感受性の感度をもう少し他人に合わせて、落としたらええんやって」

男「感受性の感度?」

女「まともになにもかも深く受け止めすぎるから、しんどくなって、ダメになって、荷物をおろさんといかんようになるんやろ? それは感受性が強すぎるからそうなるんやろ?」

男「うん」

女「感受性が強いことことでええこともいっぱいあると思うで。でもそのせいでへたり込んでドロップアウトして、そのせいで人を傷つけてしまったなんてことでクヨクヨするんやったら逆効果やし、感受性が強いのも考え物やんか」

男「そうやな」

女「だからもう少し世間に合わせて感度を落としてもええんちゃう? それで他人からわるく思われてもいいし、感受性が低いことで損することがあってもええやんか。ちょっとくらいずぶとくて、無神経でおったほうが、抱え込んだ荷物を気にせんですむし、人を傷つけずにすむし、それを後からクヨクヨ悩まずにすむんちゃう?」

男「そうやなあ。ホンマにそう思うわ。ただ、それができるかどうかはわからん」

女「まあ、そらそうやろな」

男「頭で理解できることが、そのまま実践できるかといったら、それはまた別問題やろ」

女「うん」

男「きみの言うてること、めちゃくちゃよくわかる。感受性の感度を使い分けることができたら、いちばんええんやろなあと思う。ずぶとく無神経でいるべきやというのも、その通りやと思う。でも、ええことだけ感受性を高くして、いらんところは感受性を低く、なんて器用な使い分けができるんかどうか、ようわからん」

女「そうやね」

男「ちょっと時間をかけて考えてみるわ。このままではいかんなあ、という思いもあるねん」

女「ゆっくり取り組んだらええやん」

男「そうやな。少しずつ考えて、できることから実践してみるわ」

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